今年も、残す所あと2ヶ月。
去年の今頃、12月の舞台に向けて、色々悩んでいたわ〜と思うと、
今年はずいぶん軽くなった。

去年は、パキータの練習をしていて、アラベスクパンシェが悩みの種で、
リラさんに、メールして色々アドバイスをもらっていた。
よく考えると、股関節が外れていたから、後ろにアンディオールが出来なかったし、
軸足を引き上げて、すきまをつくる筋力も足りなかったし、
お尻に力はいりまくりで、アラベスクしていたから、背中も上手く使えなかった。

今は、出来なかった理由がわかったと言うだけでも、すごく進歩している。
現在当然のように出来ている事でも、振り返ると出来なかった時があったし、
簡単にクリアしていた事でも、実はもの凄く奥が深くて難しい事で、出来てる訳じゃない、
なんて事に気が付いたりもした。

真っ直ぐ立つのはこういう事ねと、わかったとしても、それが出来るようになるまでに長い時間が必要で、何をするにもバレエは自分との戦いだな〜と言う気がする。

今まで間違っていた部分を修正すると、今まで簡単に出来ていた事が、全然簡単な事じゃなくなり、一歩も進めなくなったり。
でも、順番に力を付けていかないと、次に進んでも結局後戻りしなくちゃいけないという事も身体でわかってきた。

生まれたばかりの赤ちゃんが、寝返りを打つ前に一生懸命身体をひねったり、つかまり立ちから始まり、歩くようにならないと、絶対に飛んだり走ったりが出来ないと言うように、身体が作られなければ、次に進めない。
大人になると、なんでも出来てそう言うシンプルな事を忘れている。

歩くより、走る方が簡単ではない事実を、忘れているし、ごまかして走っても、結局ちゃんと歩けなければ、ひずみは出てくる。
走るの上手だねと言っても、歩くの上手だねとはあまり聞かない表現で、舞台の出はけで初めて、歩くを経験して悩む人も多いはずだし。
そう言う事に気が付いて、振り出しに戻りながら、いろんな事が繋がって、ひとつの形になっていく。

やってみなければ、出来ない事実に気が付かないから、チャレンジも必要と言うのも私の中では次の課題のひとつ。

『ルルベも、パッセもちゃんと出来ないのに、ピルエット回ってるの』と言う事実を感じながら、3回転、4回転と進んでいるのも、これまた厳しい現実なのだし。
そう、バレエだから常に美しさを求めていかないと。