そう、舞台稽古が始まった。
私は、何を踊る人になるかは、まだ未定。
とりあえず覚えて、と始まった。
そう言えば、7月もそうだったな〜。
何を踊るかわからなかった。
色々やってるから、いいように使われてるのかも。
慣れたけど。

サラサラと、振り付けを覚えて、流れるように踊る。
それは、夢。
この先、永遠になさそう。
振り付けは、どんどん変わる。
覚えた、と思って安心していると、変わる。

Aグループの振り、と思っていたら、Bグループに変更。
苦労して、やっと出来た、と思ったら、踊らなくていいとか。

舞台の練習は、結構いや、かなり苦しい。
楽しい事はない。厳しい。
息を抜く時間はない。甘えた事は、言えない。
出来なくても、出来ないと言えない。
出来るように努力するのみ。
口答えや、いい訳は通用しない。

厳しくて、辛くて、苦しくて、でも、
舞台が終わったら、全てが無になる。
そして、また踊りたくなる。

毎年、そんな事の繰り返し。
魔力に取り憑かれているとしか思えない。