リハの日
タップを踏む板のすきまにヒールが落ちて転んだ。
（リノリウムの上に木の板を敷いてそこでタップを踊るの）
客席で見ていた娘は、
ママが急に視界から消えたって言っていた。
セリで上がってきてるから、
頭しか見えない状況で転んだら、
私、見えなくなるわよね。
思えばこの時の状況は、
今考えても恐ろしい状況で、
ダンサーを殺す気かって思った。
板を投げ込んで並べて、
ぐちゃぐちゃなまま、始まったんだもの。
客席の先生はそんな状況がわかるはずもなく、
場当たりの指示に従わない私達を怒鳴っていた。
セリが上がってから、状況を説明して、
初めからやり直して貰ったけど、
本番はガムテで固定するけど、リハは固定無し。
そう言う不手際がありとあらゆる所にあって、
今回怪我人が続出する舞台になってしまったと聞いた。
舞台で踊るのを楽しみに練習してきたのに、
本番で踊れないなんて、こんな悲しい事はない。
怪我をしたダンサーに、心からのお見舞い。
２曲目は、舞台の奥行きと階段に、
かなりの戸惑いがあって、
全速力で立ち位置に向かわないと、
次の振りには間に合わない事が判明。
全員ちゃんと音を聞いて踊るようにとのダメだし。
いつもと違う状況ではありがちなダメと思う。
退館時間まで練習。
本番当日ゲネプロ
出演は後半なので、前半に出演の舞姫さんを観に客席に。
丁度、楽屋が隣同士でストレッチをしている舞姫さんに、
客席から観てるからね〜と声をかけ、
頑張ってねと、手を振りながら客席に。
始まる前、舞姫さんのスタジオのコールがかかり、
観てるだけなのに、急に緊張。
親心かしら（笑）知り合いが出演するのって、
何故か観てるだけでドキドキ。
とっても素敵に丁寧に踊っていて、
ここのスタジオの踊りは、いつもとても幸せな感じがするの。
聞いていた早替えも、なんの違和感なく自然の流れの中で、
ブルーの布がとっても栄えていた。
舞姫さんが終わって、自分の出番の事を考えると、
また緊張してきて、楽屋でアップしようと戻る。
なんだか居ても立ってもいられず、
ドキドキしたまま楽屋で瞑想（笑）
そして、無意識にステップの練習。
先生もお昼ごはんを食べに戻ってきて、
いきなり打ち上げのクイズを考えるようにと、
楽屋にいた数人に声をかけていなくなった。
こ、こんな時に考え事なんか出来ないよ〜。
まして終わった後の事なんか〜（笑）
第一部が終わり休憩。
みんな戻ってきて衣装を着てスタンバイ。
まだゲネだから、失敗しても大丈夫。
そう言い聞かせながら、セリに上がる前、
廊下で心臓が飛び出そうな感じ。
この数分の待ち時間がすごく長く感じる。
板に乗ってからは、すごく楽しくできた。
そして、客席から拍手。
え？いいの？ゲネだよ？
なんて思ってしまったけど、すごく嬉しかったな〜。
ひとつ終わって、肩の荷がひとつ下りた。
まだ本番じゃないのに、すごく開放感があった。
プレッシャーかかってるんだ。
これが、プレッシャーなんだと感じる。
そして、いよいよ本番
差し入れの手紙に感動しながら、
見に来てくれる人の事を思ってまたドキドキ。
リハ、ゲネ、本番と、
３回目だから少し心臓のドキドキも、
小さくなっても良さそうなのに、
また、廊下で心臓がドキドキだった。
板に乗ってしまうと、妙に落ち着いていたつもり。
なはずが、思い切り振りを間違う・・・
すごくショック。
そして、自分のステップの所で音を出そうと思ったら、
板に乗ってなくてまだリノの上で、出遅れたし。
上手くごまかしたけど、ドロシーさん来ない！
ってちょっとビックリしたって言われた。
私もビックリ。
ちょっと予想外の間違いだったから、
見た目ごまかしたけど、自分はごまかせない。
明日にかける！そんな気持ち。
二日目の本番
空き時間を見つけては、
みんなでステップの確認。
隣の楽屋にまで響いていたのね。
ごめんなさい、Ｔ先生。
また同じように緊張の廊下。
ここに立つのがトラウマになりそうなくらい、
ドキドキ。
これが最後。
セリに乗り込みスタートの準備。
前の曲のラストで、お客さんの拍手が聞こえ、
私達のスタート。
し〜んとした客席。
私達の思いは伝わるんだろうか？
音は揃っているんだろうか？
どんな風に見えてるんだろう？
そんな気持ちの中に、ぱっと飛び込んでくる、
同じスタジオの仲間の心配そうな顔。
息をのんで観ているお客さん。
ラスト、あっと思ったら、
ヒールが引っかかって転んだ。
ここまで上手くいったのに。
すごくショック！
でも、拍手が嬉かった。
あとで、一番大きな拍手だったよと、
言ってもらえた。
昨日より良かったと言ってくれた。
肩の荷も一気に下りた。
幸せな瞬間。
これが舞台の魔力なんだろうな。
練習は辛かったけど、
その辛い分、
ちゃんと本番で喜びを返してくれる。
ありがとう、仲間。
みんなと踊れて良かったよ。
ベストメンバーだったよ。
ひと休みして明日からまたＧｏ！
感謝の気持ちが持てる幸せ、
というのもあるな〜と思う。
タップを踏む板のすきまにヒールが落ちて転んだ。
（リノリウムの上に木の板を敷いてそこでタップを踊るの）
客席で見ていた娘は、
ママが急に視界から消えたって言っていた。
セリで上がってきてるから、
頭しか見えない状況で転んだら、
私、見えなくなるわよね。
思えばこの時の状況は、
今考えても恐ろしい状況で、
ダンサーを殺す気かって思った。
板を投げ込んで並べて、
ぐちゃぐちゃなまま、始まったんだもの。
客席の先生はそんな状況がわかるはずもなく、
場当たりの指示に従わない私達を怒鳴っていた。
セリが上がってから、状況を説明して、
初めからやり直して貰ったけど、
本番はガムテで固定するけど、リハは固定無し。
そう言う不手際がありとあらゆる所にあって、
今回怪我人が続出する舞台になってしまったと聞いた。
舞台で踊るのを楽しみに練習してきたのに、
本番で踊れないなんて、こんな悲しい事はない。
怪我をしたダンサーに、心からのお見舞い。
２曲目は、舞台の奥行きと階段に、
かなりの戸惑いがあって、
全速力で立ち位置に向かわないと、
次の振りには間に合わない事が判明。
全員ちゃんと音を聞いて踊るようにとのダメだし。
いつもと違う状況ではありがちなダメと思う。
退館時間まで練習。
本番当日ゲネプロ
出演は後半なので、前半に出演の舞姫さんを観に客席に。
丁度、楽屋が隣同士でストレッチをしている舞姫さんに、
客席から観てるからね〜と声をかけ、
頑張ってねと、手を振りながら客席に。
始まる前、舞姫さんのスタジオのコールがかかり、
観てるだけなのに、急に緊張。
親心かしら（笑）知り合いが出演するのって、
何故か観てるだけでドキドキ。
とっても素敵に丁寧に踊っていて、
ここのスタジオの踊りは、いつもとても幸せな感じがするの。
聞いていた早替えも、なんの違和感なく自然の流れの中で、
ブルーの布がとっても栄えていた。
舞姫さんが終わって、自分の出番の事を考えると、
また緊張してきて、楽屋でアップしようと戻る。
なんだか居ても立ってもいられず、
ドキドキしたまま楽屋で瞑想（笑）
そして、無意識にステップの練習。
先生もお昼ごはんを食べに戻ってきて、
いきなり打ち上げのクイズを考えるようにと、
楽屋にいた数人に声をかけていなくなった。
こ、こんな時に考え事なんか出来ないよ〜。
まして終わった後の事なんか〜（笑）
第一部が終わり休憩。
みんな戻ってきて衣装を着てスタンバイ。
まだゲネだから、失敗しても大丈夫。
そう言い聞かせながら、セリに上がる前、
廊下で心臓が飛び出そうな感じ。
この数分の待ち時間がすごく長く感じる。
板に乗ってからは、すごく楽しくできた。
そして、客席から拍手。
え？いいの？ゲネだよ？
なんて思ってしまったけど、すごく嬉しかったな〜。
ひとつ終わって、肩の荷がひとつ下りた。
まだ本番じゃないのに、すごく開放感があった。
プレッシャーかかってるんだ。
これが、プレッシャーなんだと感じる。
そして、いよいよ本番
差し入れの手紙に感動しながら、
見に来てくれる人の事を思ってまたドキドキ。
リハ、ゲネ、本番と、
３回目だから少し心臓のドキドキも、
小さくなっても良さそうなのに、
また、廊下で心臓がドキドキだった。
板に乗ってしまうと、妙に落ち着いていたつもり。
なはずが、思い切り振りを間違う・・・
すごくショック。
そして、自分のステップの所で音を出そうと思ったら、
板に乗ってなくてまだリノの上で、出遅れたし。
上手くごまかしたけど、ドロシーさん来ない！
ってちょっとビックリしたって言われた。
私もビックリ。
ちょっと予想外の間違いだったから、
見た目ごまかしたけど、自分はごまかせない。
明日にかける！そんな気持ち。
二日目の本番
空き時間を見つけては、
みんなでステップの確認。
隣の楽屋にまで響いていたのね。
ごめんなさい、Ｔ先生。
また同じように緊張の廊下。
ここに立つのがトラウマになりそうなくらい、
ドキドキ。
これが最後。
セリに乗り込みスタートの準備。
前の曲のラストで、お客さんの拍手が聞こえ、
私達のスタート。
し〜んとした客席。
私達の思いは伝わるんだろうか？
音は揃っているんだろうか？
どんな風に見えてるんだろう？
そんな気持ちの中に、ぱっと飛び込んでくる、
同じスタジオの仲間の心配そうな顔。
息をのんで観ているお客さん。
ラスト、あっと思ったら、
ヒールが引っかかって転んだ。
ここまで上手くいったのに。
すごくショック！
でも、拍手が嬉かった。
あとで、一番大きな拍手だったよと、
言ってもらえた。
昨日より良かったと言ってくれた。
肩の荷も一気に下りた。
幸せな瞬間。
これが舞台の魔力なんだろうな。
練習は辛かったけど、
その辛い分、
ちゃんと本番で喜びを返してくれる。
ありがとう、仲間。
みんなと踊れて良かったよ。
ベストメンバーだったよ。
ひと休みして明日からまたＧｏ！
感謝の気持ちが持てる幸せ、
というのもあるな〜と思う。
ドロシーさんの気持ちがとてもよくわかります。でも、けが人がでたりして大変でしたね。
私のブログに期間限定、舞台の写真を載せました。親子で写っています。