ものを伝える事って難しいな〜って。
例えば、雪が降るのを見た事がない人に、どうやって伝えるかと言う事。

まず何を伝えるか。
雪そのものを伝えるか。
何故空から雪が降るかを伝えるか。

吹雪で遭難しそう。
と言う事も、雪を見た事ない人にどのぐらい伝わるか。
『前が見えません、息が出来ません、寒くて凍えそうです』
バレエって、そう言う感じがする。
見た事ない事。
感じた事無い事。
経験した事ない事。
そんな感じで進んでいく。

先生から、どれだけの情報を伝えられるか。
多分年数やってると、ものすごい数の情報が蓄えてあり、
引き出しを開けると、たくさん詰まっている。

なのにわからない事があるし、バラバラのジグソーパズルのようで
ひとつのピースだけでは解決しない事がある。
現時点で、必要な事が見つからないとか、探せないとか、
関係合っても、気が付かなかったり。


そう、さっきの雪の話。
雪は冷たいんだって?
そうそう、どのくらい冷たいかって言うと、かき氷かな。
全身かき氷の中に埋まっているとしたら?
そりゃあ寒いでしょう。冷蔵庫くらい?
冷蔵庫の中では、3度から6度くらいだから氷は溶けるでしょ。
冷蔵庫の中ぐらいの日は、今日は暖かいねって言う。
まあちょっとぬるめの冷凍庫の中で暮らしているんだよ。


アンディオールがどんなものか想像出来ても、出来てるかどうかわかるのに、
ああ、これがアンディオールとわかるには、又たくさんの情報を集める必要があると思うのです。

そして、実際の感覚を語るのはすごく難しくて、
これは現場で体感している人の、いろんな角度からのリポートが、とても支えになるし、
耳で聞いた事を文字で読む、違う角度から見る、例えるものが変わる、
そう言う小さな言葉の表現の違いで、ハッとしたり、
今まで気が付かなかった事に気が付いたりする。

日本全国で、同じような事を言われているんだという事も、
もしかしたら、とても重要なヒントが隠されているとか、
さりげなく終わらせてる場合じゃないとか、
その言葉の中に含まれている本質の意味を通訳しなくてはいけない。

後ろのハム筋を前に持ってくるのがちゃんと身体でわかった時、
『先生こういう事だったんですね、やっとわかりました。』
そう言ったら、『私ずっと言ってたでしょう?』って。
そして、感覚的なものって、伝わりにくいから、討論したらいいよって。

私はこんな感じ。貴方は?
そう言う事が語り合えるといいな〜。